ボヤき3932節
24/05/20 05:20
1日遅れに成ったが、一昨日行われた2回目の「THE SECOND」を観たワシ。
そりゃ漫才好きのワシからしたら、このネタは外せんやろ、賞レースやしな(笑)
っちゅう事で当日(土曜の夜)にオンタイムで観られへんかった4時間以上に渡る番組の録画したヤツを昨日観てんけど…
この「THE SECOND」が他の賞レースにない魅力は結成16年以上のヴェテラン漫才師達を対象としてる大会だけやなく…
賞レースには珍しいトーナメント方式で優勝を目指す処。
8組に依るトーナメントやから優勝迄には計3回のネタを披露せなアカンっちゅう、なかなか昨今の賞レースにはない、過酷さ。
詰まり3本クオリティーが高いネタが必要っちゅう訳やし、その組み合わせ(ネタの順番を含む采配や駆け引き)の要素もあって、他にはない賞レースと成ってるのが、漫才好きのワシからしたら魅力的。
今回のファイナリストは…
ハンジロウ(21年)、金属バット(17年)、ラフ次元(18年)、ガクテンソク(18年)、ななまがり(16年)、タモンズ(18年)、タイムマシーン3号(24年)、ザ・パンチ(26年)の8組。
個人的には漢字名の「学天即」時代から上手くて好きなガクテンソクが今回の大会に名を列ねてるから、期待と愉しみにして観た「THE SECOND」。
この大会の採点システムが「とても面白かった」が3点、「面白かった」が2点、「面白くなかった」が1点っちゅうのに従ってワシ自身も点数を付けてみた。
1回戦のハンジロウと金属バットは…
ハンジロウは得意の聴き間違い(空耳アワー)なネタで終始すると想うたんやが、途中からコントチックなモノを入れて来たのが個人的には残念で…
対する金属バットは大阪色を全面に出したネタなのは大阪人としては嬉しかったんやが、あいうえお作文的なクオリティーと、細かいけど最期のオチとなる「ひ」の部分が「ビッグモーター」の「び」やった、完成度の低さが気に成ったわな?
言葉遊びネタの両者、ワシの点数は両者共に2点やった。
実際は一般審査者の点数がハンジロウが271点、金属バットが291点で、金属バットが勝ち上がり。
続くラフ次元とガクテンソクは…
ラフ次元は東京(関東)の漫才のまの字も知らん人間共には馴染みあれへんかも知らんが、善くも悪くも王道(ベタ)な大阪漫才。
ヴェテランらしく技術もあるし、伏線回収もネタの後半に持って来るし、流石ラフ次元って想わせるも、パンチがないのよ、昔から(笑)
一方、個人的に注目のガクテンソク、やっぱ上手いねぇ〜?喋繰り漫才が。
特にツッコミの奥田のワードセンスと口の上手さが際立つよな?
昔からもっと評価されても絶賛されるべきコンビやと想うてた、ガクテンソク。
センターマイクの前で喋り1本の、言葉だけで笑わす喋繰り漫才こそワシは漫才やと想うてるからな。
個人的な採点はラフ次元が2点、ガクテンソクが3点やった。
実際の点数はラフ次元が255点、ガクテンソクが288点でガクテンソクが勝ち上がり。
続くななまがりとタモンズは…
ななまがりは昨年のM-1敗者復活戦でも観たけど、相変わらずオモんない、訳の判らんワードを連発する事が笑いに繋がると想うてる、中坊並みのお笑いIQが何故賞レースのファイナリストに成れるのかが不思議でしゃあなかったわ。
一方、タモンズもオモんなかったねぇ〜?
東京(関東)漫才のレヴェルの低さ、ネタクオリティーの低さをこの2組でまざまざと観せ付けられた感じやな(笑)
描く事ない位、クオリティーも低けりゃ、技術力もない2組の個人的点数は、ななまがりが1点(0点)、タモンズが1点やった。
この対戦に関してはどうでもエエ実際の点数が、ななまがり268点、タモンズ269点でタモンズの勝ち上がり。
こんなオモんない低次元な関東漫才ごときの両者がラフ次元よりも点数高いのが納得行かへんかったわ。
漫才判ってへんな〜、関東人(一般審査員)って、と。
続くタイムマシーン3号とザ・パンチは…
ワシ、結構昔からタイムマシーン3号の漫才観て来てんねんけど、相変わらずデブネタが安定してるなぁ〜?と。
逆にそれを極めてるだけに途中からのコントチックなドラえもんネタの以降やなく、最期迄デブネタの言葉遊びに終始して欲しかったな、と。
一方、ザ・パンチは今大会1のコンビ歴が永いコンビ(26年)にも関わらず…
コントチック、顔芸や動きで笑かそうとする、26年もやってて未だ漫才を理解出来てないスタイルが如何にも漫才不毛の地の関東出身漫才師やなぁ〜?と。
個人的な採点はタイムマシーン3号が2点、ザ・パンチが1点。
実際はタイムマシーンが273点、ザ・パンチが284点で、不可解なザ・パンチが勝ち上がり。
2ネタ目と成る準決勝のガクテンソクと金属バットは…
正直、準決勝に残った4組の顔触れを観る限り、事実上の決勝戦と成った訳やが、やっぱガクテンソク2ネタ目も安定感あったねぇ〜?(笑)
これぞ漫才!やわ。
関東漫才芸人、関東の漫才のまの字も知らん一般視聴者共はこれ観て漫才勉強して欲しいよな?
この2ネタ目は何回も観てんけど、上手いわ〜
奥田のツッコミとタイミング、尤もらしさのツッコミセンスが秀逸過ぎる。
よじょう(ボケ)の云い間違え、知識不足ネタの完成度と安定感が半端ないわ。
それに対して金属バットの2ネタ目も金属バットらしい口の悪さをウリにした漫才で安定感あって、これまたガクテンソクと甲乙付け難い善さがあったわな?
途中しょうもない駄洒落(髪型漫才)を放り込んで来たのもアクセントに成って善かったわ(笑)
只、コンプライアンス的にとか全然関係なく、最期の締めが「死ね!」で終わる、終わり方は漫才としてパンチが弱いかなぁ〜?と想うたな。
その分、ワシの採点はガクテンソクが3点、金属バットが2点と差が付いた。
実際はガクテンソクが283点、金属バットが273点でガクテンソクが決勝進出。
この2組のネタに1点(「面白くなかった」)を入れるヤツ(一般審査員)が3人も居った事が信じられへんかったわ。
どちらかに差を付けなアカン採点システムとは云え、この2組のネタに2点と3点はあっても、1点の選択肢はないやろ?と。
お前等どんな眼してんねん?
言葉(日本語)判らんの?と。
これやから関東人の笑いのセンスは…って扱き下ろされんねんで?とワシに云われんねん(笑)
一方でガクテンソクと金属バットから観ると観劣りしかない、もう1つの準決勝のタモンズとザ・パンチは…
タモンズは1ネタ目よりもかなりマシに成った同窓会ネタ。
結構、組み立ても確りしてて、テンポも善く…
何故これを1本目のネタにせぇへんかったのか…と。
あの1本目の狭い層をターゲットにしたネタで勝ち上がらんかったら、この2本目もあれへんかった訳で…
ネタチョイスのセンスの悪さを感じたわな。
一方、26年やってても全く漫才が判らんまんまのザ・パンチは話芸とは程遠い、仕草や動き、変な云い方で笑わそうとする、狡い戦術で漫才舐めてるよな?コイツ等と。
26年やっててコレ?と。
せやけど漫才IQ低い、幼稚園児並みの一般観客共からは笑いが起きてて、熟関東人の笑いのセンスの低さに度胆を抜かれたよな(笑)
漫才を何や想うてんのかの?
動きや変顔で笑うたり、それが評価に繋がるのは漫才でも漫才賞レースでもないんですけど?
文化の違い、歴史の差かねぇ〜?
ワシの採点はタモンズ2点、ザ・パンチ1点(0点)。
実際はタモンズが264点、ザ・パンチが278点でザ・パンチが決勝進出。
で、この2組の闘いの一般採点もタモンズに1点付けたヤツが1人も居らん、ザ・パンチには1点が4人居ったにも関わらず、ザ・パンチの方が総得点でタモンズを上廻るっちゅう…
は?ザ・パンチが決勝進出?っちゅう事象が起きたり…
じゃあ、金属バットの(1点付けたヤツが2人居った)2ネタ目よりもタモンズの(1点付けたヤツが1人も居らんかった)2ネタ目の方がオモロかったか?
金属バットの2ネタ目の総得点(273点)よりザ・パンチの2ネタ目の総得点(278点)が高いっちゅう、センスも糞もない現象が当たり前の様に起きてて…
どんだけ関東の一般審査員の笑いのセンス、IQ低いんか想うたわな?
この大会、舞台が大阪やったらこんな糞みたいな結果には成ってへんかったで?と。
ザ・パンチは漫才のまの字も知らん関東人共に救われた感じやな。
決勝はもうほぼ闘わずして結果が出てる様な差があるザ・パンチとガクテンソクの顔合わせ。
もうザ・パンチが決勝に進出してる時点で十分糞賞レースの要素がプンプンして来てて、これでザ・パンチが優勝したら今後ワシの中で「THE SECOND」を観る価値がない大会やとレッテル貼るトコやったが…
辛うじて、それは流石に免れるガクテンソクの優勝。
まぁ、当たり前っちゃあ、当たり前の結果やけどな。
雲泥の差、月と鼈。
勝負前から勝負に成らへん程の差があった。
因みに決勝の個人採点はザ・パンチ安定の1点(0点)、ガクテンソク3点。
実際はザ・パンチ243点、ガクテンソク294点で大差付けてガクテンソクが優勝。
まぁ、当たり前っちゃあ、当たり前やが、ワシとしてはもっと差が付いても善かったと想うし…
ザ・パンチに3点(「とても面白かった」)を入れたヤツが47人も居ったっちゅうのが不思議でしゃあなかったわ。
いやいや、ザ・パンチの採点は付けるにしても1点、2点の2択しかないやろと。
熟、関東人の笑いのセンスのなさを4時間以上安定的に感じた、不思議な賞レースやった。
優勝したガクテンソクは今後、かなり遅れ馳せながらのブレイクが来る事を、要約全国的に認知され、その実力が評価され、報われる事をワシは願わずには居られない。
おめでとう、学天即。
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