みんなのブログ

スーパーヒールTAQのボヤき
by TAQ
ボヤき3357節
22/10/22 00:05
                                                        
久々にエエ大判狂わせが日本フットボール界に起きた。




天皇杯決勝でJ2の甲府がJ1の広島をPK戦の末に破り、戴冠。




見事なアップセットを観せてくれた。




やっぱりフットボールってこう云うアップセットが起きんとオモロない。




ノックアウト方式ですら順当に上のカテゴリーが勝ち上がり、トップカテゴリー同士の決勝が行われる事が多い中で、こう云うシーズンがあるとやはり何が起こるか判らんオモロさが出て来るからエエわな。




リーグ戦に於いても、こう云うノックアウト方式のトーナメント戦に於いても、強いチームが勝つが繰り返される光景は正直退屈やし、それが剰りにも続き過ぎると厭きて来る。




全カテゴリー参加する意味ある?




またか…




って、出来レースばりの結果に厭き厭きして来るのも無理はない。




が、こう云う甲府の様な下克上が起きると、イメージも価値も意義も一新される。




それだけに甲府が起こした偉業は剰りにもデカく、称賛に値する。




別にワシ自身、甲府が好きな訳でもなく甲府に何の縁も所縁もない人間やが、1フットボールファンとして、日本フットボール界に関わる端くれとして、この甲府の起こした偉業には拍手を送り、おめでとうを云いたい。




甲府の凄さは決勝のPK戦に縺れ込ませる試合展開(勝ち越しPKストップ)だけやなく、天皇杯の勝ち上がり方にあって…




3回戦からずっとJ1相手にアップセットを続けて来ての優勝。




3回戦の札幌、4回戦の鳥栖、準々決勝の福岡、準決勝の鹿島、そして決勝の広島…




全てがJ1のチーム。




J2のリーグ戦こそ残留争いをして来た甲府が、天皇杯でのこの快進撃。




これこそ何が起こるか判らんフットボールの魅力であり、ジャイアントキリングと表されるアップセット(下克上)。




J2のリーグ戦最終節前の順位が22チーム中18位のチームが全カテゴリーが参加するトーナメント戦に於いて優勝する、この奇跡と偉業。




いやはや感服するわ。




唯一、気掛かりなんは来シーズン。




甲府はJ2、そして天皇杯覇者でもあり、ACL出場権が与えられる訳で…




今シーズンJ2のリーグ戦に苦しみ、残留争いをしたチームがACLとの併用で来シーズンJ1より遥かに試合数が多くて過密日程なリーグ戦でやって行けるのか?っちゅう事。




ACLとの併用でバランスを崩し、リーグ戦にも大きく悪影響を及ぼし、今シーズンよりも悪い結果(J3降格)に成る事も十分予想される。




これがトップカテゴリー(J1)のクラブやったら、この結果(優勝→ACL出場権獲得)を受けて、補強に動く事も出来るんやろうが、J2で尚且つその中でも予算に決して恵まれてるとは云えない甲府に、大型補強に走る事は考え難く…




それどころか、この結果を受けて他クラブから狩り場の目に遭い、戦力ダウンも十二分に考えられる訳で…




じゃあそんなアンバランスな戦力の状態でACLとJ2リーグ戦の併用でどう闘うのか…?と考えると、今シーズンのこの偉業の代償も少なくないな、と。




甲府っちゅうクラブとしては名誉な事やし、クラブとしても今後語り継がれるやろう出来事ではあるとは想うが、悦びも束の間…




来シーズンへの対策を考えんと、クラブは大きな代償を払わされる事に成りそうや。




J1のクラブですらリーグ戦とACLの併用で両方を上手い事するのは難しいと云われてる中でJ2の甲府が来シーズン、リーグ戦とACLの両立が出来るのか、それにどう対応してくのか…?




が、注目どころ。




そうは云うモノの、やはり下克上や大判狂わせは観るモノには刺激を能え、マンネリ化を防ぐ活性剤やわな。




天皇杯優勝おめでとう、甲府。




そりゃ、甲府のサポーター、泣くわな(笑)




いや、こう云う泪はやっぱり美しい。




こう云う光景が観られるフットボールってやっぱり最高やと想うわ。




下克上、大判狂わせをありがとう。




実にエエモン観させて戴きました。



 




ブログ検索
ゲーム速報

マイページ トップ
(C)みんなのブログ
All rights reserved.