ボヤき3296節
22/08/22 00:07
今月の始めの日曜、月1スカパー無料デイに放送された格闘技の大会をずっと録画しっ放しにしてたんやが、最近2時間の「NO KICK NO LIFE」を観た。
8時間の「K-1」は放置したまんまやが…(笑)
正直あんまり「NO KICK NO LIFE」を観た記憶がなかったんやが…
オモロいし、色んな意味で立ち技格闘技としてワシの興味を唆られた。
「K-1」や「修斗」とか立ち技格闘技を観て来て、それが立ち技格闘技のスタンダードやと想うてたワシにとってこの「NO KICK NO LIFE」はある意味、その固定概念をエエ意味で崩してくれた。
何が一番今迄の立ち技格闘技と違うかと云うと…
大会の基本レギュレーション。
先ず、立ち技格闘技界では珍しい、「肘撃ち」の打撃が公式に認められてる。
通常はパンチ、キックだけの立ち技格闘技が多い中、この「肘撃ち」ありのルールが攻撃や試合のヴァリエーションを多彩なモノにしてて、オモロくしてる。
この「肘撃ち」ありの効果は試合中の流血をも多く生み、ある意味スポーツマンシップ制に成りつつある立ち技格闘技界に於いて、死闘感を醸し出すエエ効果、要素に成ってる。
判定決着狙いの互い手数だけの攻防みたいな立ち技格闘技の試合が多い中で、流血に因る判り易いダメージや痛々しさがこの大会にはあるのだ。
それだけでも「肘撃ち」ありルールは価値があるやろう。
それともう1つ他の立ち技格闘技との違いはラウンド数。
通常、現立ち技格闘技界では3ラウンド制を敷く団体が多い中で、この団体は5ラウンド制。
これまたラウンド数が少なく判定決着が多い立ち技格闘技界の中に於いて異色の存在。
3分1ラウンドっちゅうベースで5ラウンド。
昨今の判定決着、不甲斐ない結末の多い立ち技格闘技界に於いて、一石を投じる様なレギュレーションに成ってる。
正直、「肘撃ち」採用と迄は行かなくても、全立ち技格闘技団体はこの5ラウンド制を採用した方がエエとワシ個人的には想う。
よう、選手達を護る為、また格闘技人生を短いモノにしない為と、3ラウンド制の理由に上げてるが…
3ラウンドで決着が着かず、判定に成った時点で対戦した選手達にそれ程消耗や疲弊を感じひん試合が多く観られるのも事実。
未だ全然やれるやろう?と余力を残して判定決着させる格闘技に何の魅力があるのか?と。
格闘技ってやっぱりKOあってこそのモンやろ?
その根本を忘れた現在の立ち技格闘技界には正直ガッカリしてた中での、この「NO KICK NO LIFE」の存在。
他の立ち技格闘技団体とは違い、「肘撃ち」ありのルールで尚且つ5ラウンド制を敷いてる中で選手達が闘うてるんやから、この団体に出来て他の団体に出来ひん理由がない。
コレを観た後で観る「K-1」はやはりチープに感じてまうし、格闘技さに欠けるっちゅうか、モノ足らなさを感じてまうわな。
確かに選手達を護るのも必要やが、それが行き過ぎると平凡なスポーツ化してまう。
スポーツはスポーツなんやけど、他のスポーツとは一線を画すべき存在やと想うてる格闘技。
格闘技がスポーツ競技化してもうたら終わり。
とにかく現立ち技格闘技界はラウンド数の少なさから来る判定決着が多過ぎ。
3分3ラウンドは剰りにも短過ぎる。
特別5ラウンドが永いとは想わんし、ボクシングの12ラウンド制とかを考えたら、浮世離れした話しでもレギュレーションでもない。
格闘技の基本の「どっちが強いか?」は判定決着で着くのが目的のモンではなく、やはり「どっちが倒すか?」あってのモノ。
その可能性を少しでも拡げる為には現在の3分3ラウンド制ベースでは限界を感じる。
いや〜、「NO KICK NO LIFE」実にエエ大会やし、虜に成りましたわ(笑)
「K-1」観るより値打ちあるわ。
大会やそこに出てる選手達のネイムヴァリューや興行収益、そこから来る選手達のファイトマネーこそ「K-1」に劣るやろうが、やってる格闘技そのモノ、大会の価値は「NO KICK NO LIFE」の方が比べモンに成らん位、上。
名前だけで中身のない「新日」とクオリティーの「ドラゲー」の様な関係に似てる。
やはり、男と男が闘志前面に出し、倒そうと死に物狂いで闘う姿は画に成るし、これこそが格闘技っちゅう感じやな。
格闘技界に判定決着はない方がエエ。
真の魅力はそこにはないから。
こう云う「NO KICK NO LIFE」みたいな興行や団体が増えればエエ想うし、これが立ち技格闘技のスタンダードスタイルに成って欲しいと想う、格闘技馬鹿でした。
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