ボヤき3205節
22/05/23 00:13
先週末に行われた「第52回NHK上方漫才コンテスト」を観た。
あの漫才って冠が付いてるにも関わらず、ピン芸、コント何でもありのNHKの頭おかしい賞レースですわ(笑)
今回の本戦にエントリーされたコンビのラインナップを観て個人的に愉しみを感じた、この賞レース。
8組がエントリーしてるんやが、オール吉本。
その8組が…
隣人、滝音、オーサカクレオパトラ、ファンファーレと熱狂、もも、天才ピアニスト、カベポスター、ハイツ友の会。
個人的には今回の賞レース、愉しみな面子が揃うたな、と。
滝音は最近オモロく成って来たし、カベポスターは完全に優勝候補、ハイツ友の会もあの雰囲気での毒付きがオモロくて、何時もより賞レースとしての完成度?が高いかな?と想える面々が列なった。
レギュレーションは先ずは4組ずつがA、B2ブロックに分かれてネタ観せをし、上位1組ずつがもう1ネタをやって優勝を決めるモノ。
Aブロックは…
隣人(コント)、滝音(コント)、オーサカクレオパトラ(漫才)、ファンファーレと熱狂(漫才)の4組でネタ観せ。
私的Aブロックの感想は、この面子観た時にワシは滝音が抜け出てるな、と想うてた。
隣人は元々コント師で、漫才賞レースの本戦に何故か頻繁に顔出し、凡そ漫才とは呼べないモノを毎回観せられてたんやが、本職のコントでどれだけのモンを観せて来るのか…?
と想うて観たんやが…
本職のコントネタも全然オモロなく…
期待してた滝音は言葉遊びの漫才を観たかってんけど、蓋を開けて観たら、コント…
それでも言葉遊びは健在で、流石Aブロックの面子の中では群を抜く存在やと改めて示した。
オーサカクレオパトラはワシ自身観るの初めてで、結成1年目でまだまだ賞レースには速いコンビに観えた。
最期のファンファーレと熱狂は、以前(オール)巨人に酷評されたまんまの出来、成長のない漫才やった。
これまた何故この本戦の舞台に上がって来れたのか不思議なコンビで…
結果はワシの予想通り、滝音が決勝進出。
続いてのBブロックは…
もも(漫才)、天才ピアニスト(漫才)、カベポスター(漫才)、ハイツ友の会(漫才)の4組でネタ観せ。
Bブロックの方がAブロックに比べると激戦区である様に感じたワシ。
本命は間違いなくカベポスターやろうが、対抗馬としてもも、ハイツ友の会も十分にあるな、と感じたワシ。
Bブロックは4組共、漫才で勝負してたし、そう云う意味でも非常に賞レースに準じてハイレヴェルなブロックやったと想う。
ももは相変わらずの顔喩えネタ。
ミルクボーイみたいに、一筋ネタで勝負する漫才師も悪くはない。
唯一、このブロックで劣ると想うてた大穴枠の天才ピアニストも蓋を開ければ、なかなかのネタやったのが賞レースらしくて善かった。
大本命のカベポスターは相変わらず、技術力があって流れがエエ。
笑いとしての爆発力はないねんけど、古典落語の様な安定感と聴き心地の善さは、この世代の漫才師の中では頭1つどころか2つ、3つ出てるやろう。
只、上手いねんけど、オチが弱いねんな、毎回。
今回もオチが弱くてっちゅうか、平凡過ぎて残念やったな。
ワシが最近注目してる、ハイツ友の会は相変わらず淡々とテンション低めの遣り取りで毒を吐くスタイルの漫才が癖に成る。
枚方の菊人形だけであれだけ引っ張り、ディスれるのはなかなかオモロいで(笑)
途中、枚方自体の弄りも入って、嗚呼云う否定ネタがこのコンビの漫才の特長であり、長所。
贔屓眼ではないが、ネタとしてのオモロさはハイツ友の会が一番やったと想う。
結果は予想外のももと天才ピアニストに3票ずつ入る大波乱。
まさかの大本命カベポスターには1票も入らず。
7人の審査員が居って、もも3票、天才ピアニスト3票、残り1票はハイツ友の会に。
決戦投票の結果、天才ピアニストが決勝進出。
決勝は滝音と天才ピアニストに。
滝音の決勝ネタもコント。
個人的には漫才での言葉遊びを観たかったが、コントでも随所に佐土原さすけのワードセンスは流石のモンやった。
Bブロックで下克上を果たした天才ピアニストも決勝はコントネタ。
漫才の冠付いた賞レースの決勝で、どちらもコントとは淋しい決勝と成ったが、正直下克上の時の漫才ネタに比べると決勝のコントネタ、勢いが落ちたかな、と。
ワシとしては滝音が優勝と判断したが、結果はワシの予想を覆す天才ピアニストの優勝。
ん〜、賞レース前は結構期待値が高かった「第52回NHK上方漫才コンテスト」やったが、終わってみれば尻すぼみな感じが拭えない、オモロみに欠ける結果と成った気がした。
この賞レース通して、ワシが一番笑い、オモロいと想うたネタはハイツ友の会の枚方の菊人形弄りネタやった。
賞レース何が評価されるか判らんモンやね〜
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