ボヤき3170節
22/04/18 06:01
個人的に描こうかどうか迷うた事があって…
タイミングがズレたんやが…
大谷晋二郎が試合中に頸髄損傷をして、病院に運ばれるっちゅうネットニュースを眼にしたワシ。
過去、プロレスの試合中の事故で多くの選手が帰らぬ人と成ったのを観て来たワシは、このニュースにも心を痛めた。
が、その後それに対しての一般人のコメントには違和感を感じ、その意見の多さにモヤモヤしたモノを感じてた。
それは、「最近のプロレスは危険(な技)が多過ぎるから、危険な技を禁止すべきで、選手(プロレスラー)を護るべき」っちゅう意見。
確かに江崎の様な痛ましい事故や、三沢みたいに試合中の事故がそのまま死へと繋がり、その試合で対戦相手やった齋藤彰俊にもその後、苦悩する等の事例をようさん観て来ては居るが…
永年プロレスを観て来た者としてのワシの個人的な意見は、確かに危険ではあるが、事故が多いから云うてプロレスから危険な技を排除すればエエっちゅう短絡的な思考や意見はどうなんか?と。
このブログで何回かフットボールの試合中でヘディングで競り合うた時の脳震盪で試合がストップした場合に、交代枠とか関係なく大事を取り、選手を下げるべき…
本人の意思に関わらず、無理にプレイさせるべきではない…
と、選手を護る観点からワシはこのブログで何回か描いた事があるが…
フットボーラーとプロレスラーは違う。
確かにフットボールは競り合いは格闘技と揶揄される事もあるが、格闘家とは全く違うし、格闘技のトレーニングを普段からしてる訳ではない。
一方、プロレスラーは格闘技の試合に向けて、普段からトレーニングを積んでる。
受け身の取り方の練習がプロレスラーとしての基礎であり、首を太くする為のトレーニングもプロレスラーの基礎。
プロレスラーと云う職業は危険承知の上で成り立ってるスポーツ。
安易に事故が発生するから云うて、その都度危険な技を禁止してたら、プロレスがプロレスでなくなってまう。
その短絡的な思考や意見を云う人間はホンマにプロレスファンなんか?と。
プロレスラーから技を奪う事が果たしてプロレス界、プロレスラーの為に成ってると想うか?
学生プロレスみたいなお遊びでやってんちゃうねんで?彼等、彼女等は。
プロでそれを生業としてる人達に素人ごときが失礼やろうと想うのが、ワシの今回憤りを感じた、この短絡的な「危険な技排除」意見。
逆に云うたら、三沢も然り、今回の大谷晋二郎も然り、プロレスラーっちゅう職業は歳行って、若い時の頃と同じ様な試合が出来る程、甘ないスポーツとも云える訳で…
やっぱり、全盛期の頃の様な激しく危険度が高い試合を歳取ってからも同じ様にしたいんやったら、それなりのトレーニングと、コンディション面の配慮が必要に成る。
喩えば、若い頃やったらプロレスの興行のスケジュールに合わせてのコンディション調整が当たり前に可能やったかも知らんが、それを同じくヴェテランに成ってからも、興行のスケジュールに合わせてやるやり方はどうなんかな?と。
ZERO1自体が厳しい団体経営なんも判るし、その選手層が薄い中で、団体の主軸の大谷晋二郎が試合抜きのカード(興行)を組めない事も十分判るが…
結果、大谷晋二郎程の選手がこう云う事故に遭う事自体、やはりコンディション不足やトレーニング不足を指摘せざるを得ないのが、昔からプロレスを観続けて来たワシの結論。
誰でも彼でも、事故が起きたから技が危険、選手が可哀想…と想えばエエ訳やないし、そんな簡単な世界ではないのがプロレスっちゅう世界。
ワシの一番の懸念が、このプロレス界から危険な技を排除、禁止する流れが必要以上にデカく成り、やがてその風潮が日本マット界を巻き込んで、ジャーマンみたいな基本技すら消え…
アメリカのしょうもないプロレスみたいにフィニッシュとして何の説得力もない、ピープルズエルボーとか、フェイスバスター系の技、咽輪落とし(ロックボトム)系の技のオンパレードに堕ちた日本プロレス界に成って欲しない。
それこそ、日本プロレス界の終わり。
事故は痛ましいし、こう云う事が今後起こって欲しくはない事は大前提として、せやけど事故が起きたから危険な技禁止っちゅう、その短絡性、安易で過保護な風潮が一番日本マット界を駄目にしてくモンやとワシは想うて止まない。
大谷晋二郎は事故が起きる前から方々で、そろそろ引退して経営の方に廻ったらエエんちゃうか?と指摘されてた。
やっぱり、プロレスっちゅうモンはそう何年も第一線級でやり続けられるモンでもないし、そんな甘く簡単な世界ではないっちゅう事。
考えてもみ?
球技系のプロ選手ですら40代で現役なんて稀やし、難しいと云われてるのに、その球技系のプロ選手以上に身体を酷使する意味では異常な程上のプロレス。
それをアラフィフ(今年で50歳)の大谷晋二郎みたいなプロレスラーが未だ日本マット界にゴロゴロしてんねんから、それがそもそも異常で問題やねん。
プロレスで遣う危険な技よりも、そっちに眼を向けるべき。
盲目な人間は起きた一件のその部分でしか観れない、モノ事を考えられへんから、短絡的で眼付いとっても一緒やっちゅうねん。
お前等みたいな感性ない、視野が狭くて何も観えてへんヤツがプロレスなんて観るな、と。
身の丈に合うたアホで無知無能のお前等に観合うスポーツを観なさい、と。
プロレスラーから技を取り上げるって、鳥から翼を奪うのと一緒の行為やで?
そんなんも判らんと、単に事故が起きたから、安易な選手への同情として危険技の禁止や排除を云う、この無知無能さが腹立たしい。
一般の世界と同じ感覚で居るな、と。
非日常的な世界やからプロレスはオモロいんであって、そこにエンターテイメント性が生まれて、現在のプロレスの世界があんねん。
そう云うトコ迄考えてからモノ云えよ、と。
じゃあ、事故の被害者の立場でもあり、加害者の立場でもあるプロレスラーが、お前等が云う危険技の禁止や排除を果たして望んでるか?っちゅう話し。
外野中の外野、生粋の外野ごときの「にわか」がプロレスラーを判った振りして、安易な選手擁護に走んな、と。
この浅はかさが嫌いやわ〜
本来は大したトレーニングをせんと試合で危険度の高い大技を遣う事を断罪されるべきで、そこが本質の筈。
プロレスラーは日々その試合に向けてトレーニングしてるし、受け身の練習もしてる。
ナンボ日々トレーニングしてたかて、試合での事故が起きる確率は0には成らんが、結局安易に危険技を取り上げたら、プロレスラーから日々の過酷なトレーニングの意義さえ無下に取り上げてまう事に成る。
鍛える事の無意味さを知ったプロレスラーがトレーニングをサボり、手を抜いたまんま試合に挑めば、結果試合中に事故が起きる確率も上がるっちゅう事が判らんのかね?
世の中、全てに於いて過保護が過ぎて、それに全てを短絡的に当てハメようとする風潮がムカつくねんな。
闘う競技から、闘争心そのモノを奪おうとするこの愚考、ワシには理解出来ひんな。
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