ボヤき3061節
21/12/30 03:50
月曜に放送された「M-1 アナザーストーリー」を観たワシ。
まぁ、ドキュメンタリー番組よりもドキュメンタリーやったな(笑)
想わず泣いてまう位、エエドキュメンタリーやった。
漫才に懸ける様々なコンビの芸歴やM-1への想い、今回優勝した錦鯉の芸歴の永さと眼が出ない葛藤、そしてお互い上手い事行かん者同士がコンビを組んで、此処迄来た流れを観たら…
下手なドキュメンタリーよりも説得力あったし、泣けたわな(笑)
長谷川の50歳で要約陽の眼を観たっちゅう下積みの永さからの大逆転劇っちゅう判り易いシチュエーションがあったにせよ…
人生簡単に諦めるなっちゅう安い教訓が、番組を徹して出て来てたとしても、やっぱり誰しもが出来る事やないし、体現出来るモンやない。
同じ様に芸歴を重ねても眼が出ぇへん芸人なんか世の中腐る程居る訳で…
その中で途中、諦めて別の人生を歩んでくヤツも腐る程居る。
それでも足掻き藻掻き、しがみ付きしてる姿は確かに不細工で往生際が悪いモンかも知らんけど、それで日本一の漫才賞レースの頂点を獲るんやから格好エエわな。
皆、易々と「中年の星」とか云うてるけど、ワシは日本の現代人が忘れ掛けたモノを持ってるっちゅう意味で、「現代の日本人の星」位云うてもエエ想うけどな。
大した理由もなく簡単に仕事を辞めたり、好き嫌いだけで簡単に離婚したり…
淡白過ぎて、根性や我慢強さが軽薄に成って来てる現代人。
結局、そう云う理由なき理由で嫌な事から逃げ、簡単に諦める事を繰り返してたら、何に対しても永続きせぇへんし、持続性が欠如する。
集中力も欠けるし、結果個人に対して何1つエエ事はない。
我慢や忍耐、現代の日本人が一番足らん能力であり、一番人生で不可欠なモノ。
必ずしも我慢してたから、忍耐力があったから善く成るとは限らんし、同じ事を続けてたからっちゅうて何時か華咲くとは限らん。
やから云うて簡単に諦める人生よりもワシは足掻き藻掻き、しがみ付き、不細工ながらも1つに向かってる姿の方が他人からは格好エエ様に映ると想うけどな。
簡単に諦めを繰り返してる人生を生きてるヤツにはこう云う人生はない。
高が漫才、然れど漫才。
漫才を通しても人間の人生は図れるし、学べる事はようけある。
やっぱり漫才ってエエわ〜
って想わせてくれるエエ番組やった。
あれが今回M-1で優勝した錦鯉の長谷川や渡辺やったから画に成ったけど、前回のなんちゃって優勝者マヂカルラブリーやったら、同じ番組にしても説得力あれへんかったやろうなぁ〜?(笑)
アイツ等の場合は「このスタイルは漫才やないか漫才か」論争を元にしたドキュメンタリー番組に成ってたやろな(笑)
お笑いのドキュメンタリーって、結構画に成んねん。
アイツ等、皆お笑いに対して真摯やし、熱いモン持ってるからな。
やからこそ観る側のワシも熱く成る。
お笑いに熱いアイツ等は格好エエよ。
真剣に向き合うてるからこそ、感情が出てそこに泣き笑いが生まれる。
素晴らしいわ、お笑いって。
凄ぇ職業やと想うし、尊敬するわワシは。
糞カス共も観倣うべきやで。
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