ボヤき2966節
21/09/26 06:55
先日行われた「NHK上方漫才コンテスト」を観た。
今回で51回目の笑いの本場関西(大阪)中心に活動してる漫才師の為の賞レース。
謂わば「ホンマモン」の賞レース中の賞レース、由緒正しき賞レースやな。
関西中心に活動する、コンビ結成10年未満の漫才師が参加資格のこの大会、今回は8組が本戦に。
2ブロックに分かれて予選ラウンドの1ネタを披露し、各ブロック1位が決勝でもう1ネタするレギュレーション。
Aブロックは爛々、ニッポンの社長、カベポスター、丸亀じゃんごの4組。
Bブロックはエンペラー、ビスケットブラザーズ、チェリー大作戦、からし蓮根の4組。
Aブロックの爛々は新人っちゅう事もあって、ワシも観るのが初めて。
まぁ、まだまだっちゅう感じの女漫才師。
ニッポンの社長は元々はコント師のコンビで、コントの娘さんを下さいって親元に挨拶するヤツは個人的に好きやが、漫才は…
っちゅう感じやってんけど、今回のヒーローインタヴューの漫才はAブロックの中で一番オモロかった。
カベポスターはとにかく技術力は半端なく感じるコンビで今回も相変わらず上手さは感じたんやけど、上手さが上を行き過ぎて、単純な笑いっちゅう意味ではイマイチやったな。
丸亀じゃんごは印象に残らん様な感じ(笑)
観た後にコレを描いてる時点で想い出されへん様なネタやから、まだまだっちゅう感じかの?
で、Aブロックはワシがオモロいと想うたニッポンの社長が決勝進出。
Bブロックのエンペラーはよう観てる自販機ネタ。
エンペラーは一番最初に観た、ツッコミの西山が彼女役をやってオカマ口調に成るネタが個人的には一番で、それを超えるネタが以降出て来てへん気がする。
ビスケットブラザーズとチェリー大作戦は元々コント師のコンビで、この予選ラウンドでのネタ観せもコントを披露。
上方漫才コンテストって冠付いてるのにコントでネタ披露してる時点で論外。
オモロくもなかったんで、2組纏めて却下。
からし蓮根は個人的には好きな漫才師。
服屋のネタでオチこそイマイチやったが、相変わらずの熊本弁の捲し立てる杉本のツッコミ口調と、キモンスター感の伊織が絶妙でオモロかった。
で、Bブロックは首を傾げたなるビスケットブラザーズが決勝進出。
せめてエンペラーやったらギリ判らんでもなかったけど、コントで更にオモんなかったビスケットブラザーズが決勝進出してる時点で値打ちねぇ賞レースやな、と。
決勝は「上方漫才コンテスト」と謳ってるにも関わらずコント師対決。
決勝は両コンビ共、コント。
まぁ、本職がコント師やから賞レースに獲りに行こう想うたら必然的にそう成るわな。
せやけど、ワシはどうしても「上方漫才コンテスト」やのにコントて…
っちゅうのが、最期の最期迄引っ掛かって、残念な賞レースに感じた、第51回上方漫才コンテスト。
オモければ何でもアリっちゅうんやったら名称から変えるべきやな。
漫才とコントは非なるモノ。
やっぱりその線引きは必要やし、そこはちゃんとしとくべきトコやとワシは想う。
「上方漫才コンテスト」やのうて「上方お笑いコンテスト」やったら、ネタ観せでコントやろうが、決勝の2組がコント師同士に成ろうが構わへんねんけどな。
漫才っちゅう定義がグラ付き、軽んじられてる昨今の風潮に、漫才を昔から観続け、喋繰り漫才こそ正当な漫才やと想うて来たワシとしては、現在のコント漫才主流の時代がどうも気に入らんねんな。
マヂカルラブリーみたいなオモんない糞コンビが賞レースで頂点に輝いたり、評価される様な世の中が残念でしゃあないわ。
賞レースの意味もないし、賞レースのあり難み、賞レースの説得力も失くなってまう様な気がするのはワシだけやろか?
因みに今回の詰まらん決勝を征したのはビスケットブラザーズ。
もうワシの中でどうでも善かったけどな。
値打ちない、最期迄腑に落ちひんまんまの賞レースでした。
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